新潟大学大学院医歯学総合研究科

研究内容_4 乾燥症が侵害受容におよぼす影響とメカニズムの解明

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乾燥症が侵害受容におよぼす影響とメカニズムの解明

 三叉神経領域における“乾燥”を愁訴とする疾患である口腔乾燥症・角膜乾燥症・乾燥性鼻炎は、十分に粘膜や上皮細胞を水分によって保護できないことからくる乾燥・不快感・炎症と灼熱痛といった痛みが知られています。これに対する治療法も水分の補充という非常に限定された対症療法が主体であるのが現状です。
 そこで、新たな強力でありなおかつ不可逆的な治療のオプションとして、外分泌腺の“基礎分泌”に着目し、基礎分泌を支配する神経回路を活性化させられる手法の確立を目的として、一次性求心性神経線維の活動性に着目し、神経線維上に発現するとされるイオンチャネルの特性やチャネル間のクロストークを中心にin vivoの実験系で検討しております。

【三叉神経節からの角膜求心性神経線維の活動電位】

【涙腺摘出群と非摘出群ラット角膜表面の変化】